概要解説


■物語概要■


幾多の英雄が現れ消えていった時代が終わり、小さな諍いはあれど、平和な時代が訪れた。
魔法と科学が混在するなか、どこの国にも属す事の無い、「ラルミッカ」という名の学園都市がこの物語の舞台。
その中の魔法技能学科には、能力的にも、性格的にも、学園きっての異端児、問題児が集められた特別クラスが存在する。
主人公ユーリシア・カザックもその一員。
課外授業で、アゼラザード27の封印の謎に巻き込まれたり、学園最大のダンジョン、裏図書館の攻略に臨んだり。
ユーリとロキを筆頭に巻き起こる、マジカル学園ファンタジー(・・・だと思う。)


■用語解説■<<改定あり(特殊な表現とで、かなり分かりづらいかもしれませんがそのうち、団体名や土地名とかで分類します)。


■アゼラザード27の封印■
魔法の千年紀と呼ばれる時代の終わりに現れた、稀代の魔術師、深海の魔女アゼラザード・ジークフリートが、処刑される間際にこの世に残したとされる謎の遺産。
それは、莫大な遺産、魔術師なら誰もが欲するという叡智、または、この世の破滅をもたらす忌まわしいものが、封印されているとまことしやかに囁かれているが、真相はわかってはいない。
その封印には、特定の資格を持ったものしか挑戦できないとされているし、どこにあるのか、どんなものなのかも分かってはいない。

■アルケミストライセンス■
錬金術に関する、免許証のようなもの。
錬金術とはいえ、実際の錬金術士の意味からは、かけ離れてしまっているが名前だけが残った。
どっちかというと薬剤師に近い。
ただし、これがないと、材料(基本的に魔術を帯びたもの)を、勝手に栽培してはいけないし、購入する事も認められない。
タウラはこのライセンスを修得しているため、あんな無茶ができる。

■裏図書館■
ラルミッカにある大図書館
「料理100種の作り方」から、「1000年の魔術体系・下巻」まで、世界一の本の蔵書数を誇る、まさに世界図書館の深淵にある書庫。
蔵書されている魔法に関する本や、度重なる増改築の末、磁場が狂い、空間が捻じ曲がっており、毎年数十人を越す行方不明者を出している。
「裏図書館」とは学生らが、いつからか呼び始めた愛称のようなもの。

■詠唱■
魔法を発動させる前に、唱えられる決まった文句。これを唱えながら、魔術士達は魔法の構成を編み上げる。
別に口語で言っても良いが、あんまり変なことを口走らない方が身のため。
大幅に間違えると精霊が混乱して暴発する原因となる。
省略して魔法を編み上げるのは、かなり高度な技となるが、それさえできたら、短時間で魔法を発動させられる。

■オリジナルスペル■
ある一定の許容量を越す魔力を持つ者が、編み上げ、創り出せる不確定な魔法。
発動の際、魔力消費量を自由に設定でき、その効果は、その消費量に比例する。

■スペル■
魔法の名称。
詠唱後の発動の時、掛け声で、(例)「ライトニングボルトー!!」とか叫ばれる部分。
編み上げた魔法の構成は、この掛け声によって形をなし発動される。
高度な魔術士ともなればこれらを省略して、いきなり攻撃してくる。

■スペルカード■
簡単な魔法の構成を編み上げるだけで、カードに封じ込められた魔法を解放できるため、普通の魔法より短時間で攻撃できる。
保存もきくので大変に便利。
ただし、発動させるには、2枚以上の掛け合わせが必要で、自分の望む効果を発揮するカードを、瞬時に選ぶ判断力が要求される。
使いこなせれば魔力の温存にもなり、オリジナリティにカスタマイズできるところが長所。
代表的なカードは、「炎」と「剣」のカードなど。

■精霊■
妖精とは別物。世界に漂う属性を持った魔力のこと。
これを集めないことには魔法はどうにもならない。
魔法の構成を編み上げるとは、この精霊を集めて、望む魔法の下地を作るということに値する。
当然北方には、氷の精霊が多く、火山地帯などでは、炎の精霊が多かったりする。

■符術■
前述のスペルカードマジックと原理は同様。ただし1枚のみで発動可能。
違いは、こちらはモロに精霊を封じ込めてある。
陰陽道の式神と同様。

■ラルミッカ■
数学から医学、魔法学、何から何まであらゆる物事が学べる、どこの国にも属さない中立都市で、街そのものが学園。
魔法技能学科の特別クラスも当たり前のことだが、この中に存在する。
生徒の約90%が、寮住まい。
それぞれの学科のマスターが集まる評議会があり、それぞれの技能を統括するギルドと繋がっている。


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